★予防歯科、むし歯予防と定期管理
これからの歯科は、むし歯や歯周病で悪くなった部分を治療するだけではなく、健康な状態を維持する事が重要です。
むし歯・歯周病と生活習慣病は密接な関係があります。
予防歯科では、口腔内の状態を確認し、むし歯、歯周病の検査、定期清掃を行います。その他、ブラッシングや食生活の注意点、唾液・細菌検査、かみ合わせの検査なども行うことも基本的な項目です。
むし歯・歯周病を未然に防ぐことは、歯だけではなく、全身の健康にも役立ち、あらゆる病気から貴方を守ります。
むし歯・歯周病と生活習慣病は密接な関係にあり、最近、糖尿病・心臓病・高血圧などにも影響を及ぼしていることが分かってきています。
「むし歯菌」
むし歯は、むし歯菌(ここではあらゆる原因菌を総称して使います)によって出来るものですが、むし歯菌はおよそ生後10ヶ月~31ヶ月の間に保護者 ( 特に母親 ) から感染することが分かっています。その感染を遮断する事がもっとも重要であると考えられています。
しかし、「その時期が過ぎてしまったら、もう駄目だ」というわけではありません。
「酸」が歯をとかす
口の中では、酸が歯を溶かす「脱灰」と歯を守る「再石灰化」が同時に行われていて、このバランスがとれていれば歯は健康です。ところが何かの原因で歯を溶かす作用が強くなると、歯の表面がどんどん溶け出してむし歯が始まります。
予防歯科における脱灰と再石灰化
「再石灰化」で元にもどす
しかし、むし歯になりかかっていても、むやみに削らずに、フッ素やキシリトールを使用したり、唾液の分泌をよくするなど、再石灰化を促す努力をすれば、むし歯の進行を止め、あるいは元の状態に回復させることができます。
「カリエスリスク」
むし歯になりやすさなりにくさは、人によって異なります。口の中の条件が異なるからです。歯を溶かす作用の強弱の条件への反応には個人差があります(カリエスリスクといいます)。歯垢(プラーク)の量、細菌の種類、食習慣、唾液の質・量によって変わってきます。
まずは口の中の検査(カリエスリスク検査)を受けて、あなたのお口の状態を正確に知っておきましょう。